楽しいもんね
イタイです。
いつもブログを書くとき、タイトルから考えています。
厳密に言うと、パッと思いついた言葉をタイトルにしています。
大体ブログを書き始めるときは、この日にこの服のブログを書こうと何となく前から決めておいて、その日になったらどういう流れでこの服を紹介できたら面白いかなあと、ネタを頭ん中やネットの海から探します。
そうするうちに、ワードがふわふわ、ゆらゆらあっちの方から流れてきて、その中の一個を捕まえて、そのままタイトルにします。
一度タイトルを決めると、そこからはノンストップで書かないとブログになりません。たまに書くのを中断して下書き保存しておくことがありますが、そういうときは大体その時に流れていたワードはどこか遠くの方へ漂流してしまっているので、支離滅裂なブログになることが多いです。
ですので、話があっちゃこっちゃピョンピョン跳んでるときのブログは、ああ、流れていっちゃったんだなと思いながらブログを読んでいただけると幸いです。
今日は、一筆書きでちゃんと書きます。
流れてきたのは「楽しいもんね。」
楽しいもんね。ファッションはやっぱり楽しい。
ファッションにおいて、楽しいということはやはり一番大事な気がする。
エンターテイメントというよりかは、もっと内的な、「遊び」という楽しさが僕は一番好きだ。
Arnar Mar Jonssonというブランドは、遊びの入れ方が本当にうまい。
楽しんで服作りをしている様子が洋服から伝わってくるくらい。
一見、テックウェアブランド。
でも本当にそれは一見の話。
そういう無機質で、アーバンで、合理的なブランドではない。
大いにオーガニックで、温かみがあって、味がある。
単にライフウェアではなくて、確かにそこにファッションが存在する。
メッシュや素材の切り替えは、機能的に見えるけれども、頗る感覚的で、装飾的なもの。
それがいい。
Mesh Stitch Yggdrasil Hoodie, Contrast Paneled Track Trouser
もっと言えば、テックウェアを隠れ蓑にしたファッションブランドとも思える。
デザイナーであるArnarとLukeはトゥーマッチなファンクションに対して、ある種遊びのような感覚で実験を試みる。
洋服に取り入れた自然のモチーフ(それも北欧神話から!) 、ルックで常に提示されるこの世のどこでもない空間 (でも確かにそこにある!) 、適度な化学繊維と天然繊維のミックス感。
リップストップ、ベンタイル 、メッシュ、シルバーのハードウェア。
なんて個人的に落ち着く並びだろう。
ヌーディカラーの透ける素材を用いたベストは、ボディスーツとは違う形の第二の肌、と文字通り解釈できそうだ。
この先、益々色々なものの軽量化、小型化、ウェアラブル化が進むだろうから、もはや鞄は着る時代になるのかもしれない。
ちなみに、パッカブルで収納可能です。
Striped Shirt, Composition Hooded Track Top, Taped Seam Zipper Pocket Vest
ここまで書いておきながらこんなことを書くのは気が引けるが、恐らく文章で読んでもこのブランドの魅力はきっと1%くらいしか伝わらない。
いつも書いている他のブランドが5%くらいは伝わっているだろうから、やはり、少ないね。
中々、手にとって、とは言いにくい世の中になってしまったことは嘆いても仕方がないので、なるだけお越しいただいて、触れて、着ていただいて。
それが難しければ、ぜひお気軽にメッセージやお電話にてお問い合わせいただけますと、可能な限り、実際にお越しいただいた場合に近づけられるよう、僕たちも努力して参りますので。
そういえば、Arnarの洋服に合わせているKids Love Gaiteの特注モデルは4月いっぱいまで受注を受け付けております。そちらも、オンラインでもご覧いただけるようになっております。
僕としては、真太郎さんという人の「遊び」をフレッシュな形で落とし込めたという意味で、Arnarの洋服にも通ずるといいな、と思います。
揺らぎの中で。
どうぞ、よろしくお願いします。
イタイタイコウ