Diary 011 - What I Was Doing / Check List

Diary 011 - What I Was Doing  / Check List

What I Was Doing

最近Muktaに入ってくれたT中くん。かなりの洋服好きの彼は、実はかれこれ7年くらいの付き合いになる。長くて面白くない話をよくしてくれるし、すごく良いやつだ。

彼は最近石垣島にバカンスに行っていたようで、沖縄のド・定番の海ぶどうと僕が苦手なパイナップルをお土産に買ってきてくれた。ありがとう。

↑最近よく行くパキスタン料理屋

T中くんのおかげでブログを書かなくても済むことが続いていたけれど、ソロソロ書こうか、と思い立つ。

リハビリがてら、去年の今頃何してたんだろうな、と見返す。

エラくエモーショナルな文章に、内心に汗をかきながら、読み進める。

相変わらず、移り変わることが自分にとって心地よいということに変わりはない、と改めて感じる。

日々些細な変化でも楽しいし、自分がそういう繊細な感覚をまだ持っていることに、少し嬉しくなる。

去年の6月と違って、今の自分の心の中にはあまり湿り気がない。むしろ梅雨の時期に着て気持ちのいい素材のように、例えばシルクやリネン、ハリのあるコットン、薄々のナイロンのように、ドライでカラッとしていること、に気づく。

軽やか、とは違うんだけどな、と思う。

もう少し、強いていうならばむしろ軽くて、重いっていうふうに感じる。重くて、軽いともまた異なる。
川の流れとか、近いかもしれないな、水なのにドライっていうのも変だけれども、と訝しる。

去年の自分と比べて、今の自分はどうだろうか?

 

Check List

格子に囚われた。完全に囚われてしまった。

縦縞に夢中になっている人もいるけれども、僕は完全に格子に囚われている。

格子柄についての偏愛具合は度々ブログに書いているけれど、僕にとっての格子柄は、都市における迷彩に等しい

Dries Van Notenのチェック・モヘア生地は英・William Halstead社(1875年に創業した由緒正しい最高の生地メーカー)製のもの。ドライでハリのある生地に対して、いわばソフト・スーツのように柔らかくオーバーサイズに仕立てられている。

Dries Van Noten / "BLUNT"
RANDY / "SURPRISAL"
Stefan Cooke / Naval Shorts
Ideaのキャップは7月ごろに再入荷予定です。

現代で夏にスーツを着るなんて、馬鹿しかやらない。ここには馬鹿しかいない。
ただ、馬鹿は馬鹿なりに、少しでも夏らしく、ショーツと合わせたり、涼しげに体裁を整える。馬鹿には馬鹿の流儀ってものがあるだろう。養老孟司ではないが、馬鹿の流儀で、馬鹿の壁を越えてみせよう。

できることなら、いつだって凛としていたい。
夏に品位を損なわないためには、モヘア・スーツがいい。
袖は捲って、そっとハンカチを忍ばせていればいい。
寅さんみたいに担いでもいい。
Dries Van Noten / "Balfour", "PARCHEY"
Martine Rose / Tuck-Neck Shirt

ストライプやチェック柄の最大の魅力はそのミニマルさと複雑さにあるように思う。
ミニマルさというのは決まった複数の線と色味のパターンによって規則的に作られるということ。複雑さはその規則性によって、無数にバリエーションがあるということ。
さらにいうと、ストライプ/チェックはそのピッチや配色によって異なる意味を表す、記号的な役割もある。Upper:
RANDY / "SURPRISAL"
TakahiroMiyashitaTheSolist. / Polo Collar Dickie
Omar Afridi / Pressed Trouser
Lower:
Nicholas Daley / Work Cardigan
penultimate / S/S Shirt
Omar Afridi / Pressed Shorts

クラシカル、カジュアル、ナード、パンク、ファンシー、アメリカ、ロンドン、日本...ミニマルでありながら複雑。

さらには異なるストライプ/チェックの組み合わせの妙たるや。
柄を重ねることで、重さが出る。エグミが増す。
ソロソロ、縞気狂い、格子気狂いが進行してきているだろうか。Dries Van Noten / "VOYDE"
ensou. / Sleeveless Shirt
MAXIME / Stand Collar Shirt
Arnar Mar Jonsson / "LJOS"

迷彩と柄を合わせてもいい。
自分の好きな組み合わせを試せばいい。そこにはルールなんてない。
現代の生きづらい都市に向けた迷彩服、自分だけの迷彩服というとクサいだろうか、そういうものを着ることで心が安らぐ。なんか落ち着く、そんな気がする。

柔らかく、力を抜く。その表情は凛としている。軽く、重く。
初夏のチェックリストを作ってみてください。

 

イタイタイコウ

 

 

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