Diary 033 - ミッドレイヤー

Diary 033 - ミッドレイヤー
ベースレイヤーってありますやん?所謂モンベルとかパタゴニアとかにあるような、保温性や吸汗性、速乾性に優れたインナーのこと。あれってピタピタというか、ヒートテック的なものだから、ジャストサイズで選ぶのが普通なんやけど、昔、カッコいい先輩に、それをオーバーサイズで、しかも2枚重ねたりして着る、みたいなこだわりを披露されて、感嘆とドン引きの合間で揺れてたなあ〜、なんてことを良く思い出します。影響を受けた僕は、その日を境にヒートテックを着ることはありませんでした。ユニクロ製品はもうたぶん持ってません。そんなことはどうでもいいんすけど、そうそう、ベースレイヤーの話、とにかくレイヤーにベースがあるっていう発想の単語が気持ちよく響いてこだまするなあと、初めて聞いた時は思ったんです。そらもちろん、ビジネス的な意味合いもあるでしょうが。ベースレイヤー - つまりレイヤードの一要素だからファッションであり、合理的な意味合いもある。ただのインナー、ではないんですね。ヒートテックは、ただのインナーに見えるから欲しくならないのかも。そう考えた時、自分のベースレイヤーってなんだろうってそこから長い時間かけて色々探した結果、自分の中ではSUNSPELで落ち着いてます。夏はタンクトップ、冬はモダール混のロンT。ちなむと、靴下もベースレイヤーだと思ってます。

そしたら、ベースレイヤーもあるならトップレイヤーもあって、ミッドレイヤーもないと。トップレイヤーは、つまりアウターのことだから、キモはミッドレイヤー。真ん中に何を着るか。つまりそれはチーズバーガーでいうと肉とも言えるし、チーズともいえますね。ハンバーガーの場合、バンズをアウターとするか、肉をアウターとするかで話が変わってくるから、分かりづらいですね。大丈夫、まだシラフです。それで、朝起きて、今日何着ようってなった時、特に冬はそうだと思うんだけれども、ベースレイヤーとトップレイヤーはそんなに時間かかんない気がする。択がそう多くないから。何で迷うかっていうとミッドレイヤーだと思います。ミッドレイヤーは多層的だし、それをベースレイヤー、トップレイヤーがどう引き立つか、または今日のTPOにふさわしいか、などを考えながら、調整しながら、構成するか、を検討しなければいけないから。今の季節に多いのは、2段階〜3段階のミッドレイヤーの構成でしょうね。シャツ+ニット、シャツ+ニット+ベスト、パーカー+ベスト、ニット+スウェット、etc...視覚的なスパイスサイズ感、などなど、如何に肉体的にも精神的にも快適に過ごせるか、それはミッドレイヤーの構成に懸かってる1日を最も長く過ごしているのはミッドレイヤーの姿やからね。
ランライスト。
ドリスランラノッテン。
ドリスランライスト。
ソロヴァンランラ。適当です。

RANRAのこのシャツ型の羽織りは、まさにミッドレイヤーとして作られたとしか思えません。シャツ型でありながらシャツや薄手のニットを中に着込めるゆとり、大ぶりのスナップボタン、大きめのポケット。カーキのリップストップも捨てがたいけれど、今の季節は太畝のコーデュロイタイプを選ぶといいと思います。太畝のコーデュロイを裏起毛のように裏地に使う発想にはハッとさせられました。大袈裟にいうと、毛の短いファーが裏地になっているような感じ。このぶっといコーデュロイを見ると数年前のPRADAがいつも頭に浮かびます。冬らしい温もりとタフネス。繊細なテーラリングされたメルトンや上質なニットと合わせた温かくて凛としたコレクション。ただ今の時代、そんなほっこりとぬるま湯に浸かっている暇はないので、ケミカルなナイロンやレザー、バキバキのモノと合わせたい。シャツは裏返して畝を表に出すのも悪くない。パンツは腰に引っ掛けて、ルーズに履いてください。
RANRA / JOR SHIRT
https://mukta.jp/collections/arnar-mar-jonsson/products/am-f-w-22sr-01563956-chalk-stripe

RANRA / MADUR PANTS
https://mukta.jp/collections/arnar-mar-jonsson/products/amfw22pa05506956-chalk-stripe

イタイタイコウ

Recent Post